ハンコ作りは意外と簡単。
「篆刻とは」と難しく考えないで、
絵でも文字でもなんでもいいじゃないですか!
彫って見たいものを躊躇なくハンコにしてみましょう!
「石の遊びハンコ」と考えて気軽にやってみましょう!
てんこく(篆刻)の手順
■ハンコの種類
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朱文印 (凸版) (文字が赤い)
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白文印 (凹版) (文字が白い)
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■最初に石を平(たいら)にする
(この作業をしっかりしておかないと、彫った文字がはっきりと出ないので注意!)
平らな場所に#400程度の荒さのペーパーを置いて、 円を描くように1辺あたり10回程度を4辺ともこする。 コツは手首を曲げずに固定する。 下記のように四隅がハッキリするまでこする。
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(ペーパー前) 四隅がぼやけている
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(ペーパー後) 四隅がハッキリした
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■文字や絵を描く
①デザインする これに時間をかけよう!
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■文字や絵を彫る
②逆文字を石に書く。 デザインを鏡に映して石に書き写す。又は半紙に筆で書いて裏返して見る(必ず逆文字で書く!) |
③書き写し完了
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④刀で文字をフチ取り。 |
⑤文字以外を取る |
⑥文字を細くする |
⑦完成! 文字の太さを変化させたり、文字を欠かして風情を演出 |
石への転記は下記の方法でもできます。
・石に朱墨を塗って毛筆で書く(下記朱墨の項参照)
・揮発性の液体(黄色のマジックインクや除光液)を使って石に転写する
いろいろな用具が必要であるが、 高額なものでなく安価なもので十分楽しめる。 書道用具の専門店等にたくさん置いてあり意外と安くで揃う。
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①手鏡:
文字を逆に書く必要があるので、鏡に映った文字を見ながら書く。
また石に直接手書きしたものや、彫り作業中のものを映して確かめる。
②印材の石:
おもに中国産5mm角程度から100mm角以上まで様々な大きさと硬軟の違 う石がある。
材質は「ろうせき」に似ている。通常は10~30mm角程度をよく使う。
印材
③ペーパー:
彫る前に石の表面を平にする。
また石に書いたり彫ったりした文字が気に入らない時にペーパーでこすってやり直せる。(ペーパーの荒さは#400位がよい)
④和紙:
刻印の出来具合を習字用和紙に時々押印して確かめたり、完成品を押印して印譜(いんぷ)として残す。100円ショップに置いてあるもので充分。
印譜
⑤印刀(いんとう):
篆刻用の刀。専門店で1000円前後から数種類ある。
細いもの、太いもの、好みで選ぶ。最初は安い印刀でよい。
遊印を彫るには1本だけで彫れる。
印刀
⑥鉛筆:
石に逆文字を下書きする。
⑦歯ブラシ:
刻印時に出た石の表面の粉を掃う。
⑧筆ペン:
石に書いた下書きを筆ペンで線の太さに変化を付けて書く。
⑨印泥(いんでい):
一般に言われる「朱肉」とは似て非なるもの。
印泥は中国産の品質のいいものを使おう。
赤色だけでも数種類あるが美麗(びれい)という色が一般的。
印泥
上記以外にあれば便利な用具類
⑩朱墨(しゅぼく):
ハンコに下絵を描くのに赤い色の墨があれば便利。
・書き間違えたら上から朱墨を塗って書き直せる。
・印刀で彫った跡が白くなるので作業状況を確認できる。
墨と朱が一対の硯 |
朱を塗って墨で書く 間違えたら朱墨を塗る |
彫った跡が白くなる |
⑪ルーペ
「ルーペ」があれば細かい部分を彫る時に便利。
額に付けるタイプ (レンズは3種類) |
額に付けるタイプ (乾電池LEDライト付き) |
机上タイプ 折りたたむと持てる |
机上タイプ (LED付き明るい) |
⑫印床(いんしょう)
彫る時に印材の石を固定する台
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印材の石を固定して彫れる |
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